
-
Posted By Wakabayashi
-
-
Comments 0

今回は、Kanal-WEBをご導入いただいた通信販売・コンサルティング事業を展開している企業様(社名非公開)の事例をご紹介します。
同社は、輸出入を伴うオンライン販売を中心に、システム開発やコンサルティングなど、多岐にわたる事業を手掛けており、それぞれの分野で付加価値を提供されています。その中でも特に、販売パートナー向けに輸入物販の各工程を一元管理できる独自システムを開発し、提供する取り組みが注目されています。
この独自開発システムをさらに強化し、販売パートナーの業務効率化を支援するために導入されたのが、kintone連携プラグイン「Kanal-WEB(カナルウェブ)」です。同社は、各パートナー専用のマイページを構築し、必要な情報やツールを効率よく提供する仕組みを整えました。このマイページを通じて、ビジネスをサポートする様々な情報と機能を提供しています。
今回お話を伺ったのは、同社で社内システム構築や、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するご担当者様です。インタビューでは、導入前に直面していた課題やKanal-WEB導入に至った背景、数ある選択肢の中からKanal-WEBを採用した理由、そして導入後に得られた効果について詳しくお聞きすることができました。
この事例を通じて、Kanal-WEBが企業の課題解決にどのように貢献できるのかをお伝えしていきます!

既存システムの限界に直面し、新たな課題が浮上
同社では、2021年7月から会員サイトと連携する形でkintoneを導入。当初からkintone連携を前提としたマイページ構築プラグインを活用していましたが、運用を進める中でいくつかの課題が明らかになったと言います。成長を続けるマイページの会員数と機能に対し、従来のシステムでは対応が困難な状況に陥ったのです。
まず、会員数に応じて料金が増加するシステム利用費用が大きな負担となりました。会員数の増加は喜ばしい成果である一方、今後のさらなる成長を見据えた際、比例して増大するコストへの懸念が強まりました。
さらに、既存システムでは柔軟なカスタマイズが難しく、対応できない要件が増えてきたことも問題視されました。運用が進む中で、より高度な機能を求める声が高まる一方、システムの制約や複雑さから実現を断念するケースが多発したのです。
これらの課題を解決するため、kintone導入から約2年半後のタイミングでマイページ用プラグインの見直しが行われました。
見直しの際、特に重視された要件は「費用」と「成長するマイページへの柔軟な対応力・拡張性」でした。
導入の経緯
「会員数に関係なく定額」「柔軟なカスタマイズ性と拡張性」
同社が選んだのは、ネット検索で見つけたビットリバー社の「Kanal-WEB」でした。このプラグインへの移行を決定づけた理由は、大きく2つのポイントに集約されます。
会員数の増加に伴う費用増加という課題を解消する「定額料金制」
同社では現在、約2000名の会員を抱えており、今後もさらに会員数が増える見込みがありますが、Kanal-WEBなら会員数に関係なく費用が一定です。
Kanal-WEBは会員数に上限を設けていないため、増加し続ける会員基盤の下でもコストを抑えた安定的な運用が可能です。この仕組みは、長期的な成長を見据えた同社にとって非常に魅力的なポイントでした。
カスタマイズのしやすさと高い拡張性
Kanal-WEBはデザイン面でも柔軟にカスタマイズが可能で、他のツールやサービスとの連携機能も豊富です。特に独自ドメイン接続、お客様へのチャットサービスやJavaScriptによる拡張ができる点は、既存システムでは難しかった要件を満たし、運用の自由度を大幅に向上させるものでした。
これにより、システム設計の幅が大きく広がり、従来は制約により実現を諦めていた「理想のシステム」に近づくことが可能となりました。JavaScriptの活用を通じて、細部にまで配慮が行き届くようなきめ細かなシステム構築が実現できます。
こうした理由から、Kanal-WEBへの乗り換えが決定され、現在ではその高い柔軟性と安定した費用構造を活かして運用が順調に進められています。
システム構成図

問合せ管理アプリ

問合せフォーム・スレッド

事務局は、問合せ管理アプリを通じてkinttoneで一元管理している。
ユーザーはKanal-WEBを通じて問合せを送信し、事務局とのやり取りは問合せごとに個別のスレッドで管理される。
導入後の成果
月額コストを50%以上削減
同社は新システム導入により、これまで負担となっていた月額コストを大幅に削減し、従来の半分以下に抑えることに成功しました。
Kanal-WEBの固定化された費用構造により、今後どれだけ会員数が増加しても月額利用コストが変動することはなく、長期的な運用コストの安定が見込めるようになりました。これにより、コスト増加への懸念を払拭し、安心してマイページの運用と充実に取り組むことが可能となりました。
問い合わせ件数20%減少で業務効率化を実現
また、FAQ機能の品質向上も大きな成果をもたらしました。ユーザーがより的確かつ迅速に解決策を見つけられるようになったことで、問い合わせ件数が最大20%減少。
この結果、対応に必要な人的リソースが削減され、削減された時間や労力を他の重要業務やプロジェクトに充てることができるようになりました。これにより、全体的な業務効率の向上が期待されています。
行動ログデータ分析で、行動のないユーザーに対してアクションが取れる
行動ログの取得は、旧システムでは実現しなかった機能です。ユーザー行動ログを活用した高度なサポート機能の実現も、運用効率を飛躍的に向上させる一因となりました。ログデータを分析することで、行動のないユーザーに対して能動的に働きかけを行うことが可能となり、ユーザーの関心や動向に即したカスタマーサポートが提供できるようになりました。
例えば、特定の操作を完了していないユーザーに対し、適切なタイミングでガイダンスを送るなど、よりパーソナライズされた対応が実現しました。

ユーザーのマイページ行動ログイメージ
洗練されたデザインがもたらす利用体験の向上
Kanal-WEB導入後、システム全体の見た目のデザイン性が大きく向上した点も、業務に与えたポジティブな影響として挙げられます。Kanal-WEBの導入により、視覚的に整理された洗練されたデザインが採用され、操作性とユーザーエクスペリエンスが劇的に改善されました。
洗練されたデザインは、社外のパートナーや顧客にとっても好印象を与え、企業イメージの向上にもつながっています。見た目のデザイン性が洗練されたことで、利用者に「このシステムは信頼できる」という安心感を与えられる点も、導入後効果の一つです。
社内全体でのポジティブな雰囲気と能動的な取り組みが促進
新システム導入後、特筆すべき効果の一つとして、直接の担当者だけでなく、他部署や異なる役職の社員からも「これを実現したい」「こんなことができるのでは」といったリクエストやアイデアが積極的に寄せられるようになったことです。
これまでの運用では見られなかったこうした動きは、社内全体で「新しいことに挑戦したい」という前向きな姿勢が育まれている証拠と言えます。
このようなポジティブな変化が生まれた背景には、システムが持つ高い拡張性が大きく影響しています。新しい機能やアイデアを柔軟に実現できる環境が整っているため、社員が「これなら実現できるかもしれない」と感じ、積極的に意見を発信するようになったと言います。
特に、日常的な業務改善だけでなく、これまでには考えもしなかった新しい提案や発想が生まれるようになったことは、システムの拡張性が単なる技術的な価値に留まらず、社内のモチベーション向上やチームワーク強化にも貢献していると言えるでしょう。このような能動的な雰囲気は、企業全体の活力向上にも繋がり、今後の更なる成長への期待を高めているそうです。
ビットリバーに依頼して良かった点
迅速かつスムーズな対応
ビットリバーに依頼して特に優れていると感じた点は、そのスピード感あふれる対応力だったと言います。
「一般的に、外部システムのサポートではメールでのやり取りが主流で、回答を待つ時間が発生することが少なくありません。しかし、ビットリバーのサポートでは弊社担当者との間でチャットを利用したリアルタイムのやり取りが可能で、この迅速な対応が非常に便利でした。」(ご担当者様)
チャットを活用することで、問い合わせへの回答が迅速に得られるだけでなく、その場で問題解決が完結するケースも多く、メール対応のように何度もやり取りを繰り返す手間を省くことができます。
「課題解決までのリードタイムが短縮され、結果的に弊社の業務全体のスピードアップにも繋がっています。」(ご担当者様)
特に、複数の外部システムを運用している同社にとっては、サポート対応のスピード感が業務効率に大きな影響を与えるため、この迅速な対応は非常に助かっているそうです。
共に成長するKanal-WEBのサポート体制
Kanal-WEBを導入する際に特に心強かったのは、単なるシステム提供にとどまらず、プロジェクト全体を通じて伴走してくれるサポート体制だったそうです。リクエストを丁寧にヒアリングし、それを基にシステムの改善や新たな機能を追加していくプロセスは、まるでKanal-WEB自体が一緒に成長しているような印象を受けたといいます。
実際、同社では使用していないものの、導入後にLINE連携機能が追加されるなど、運用を進める中でKanal-WEBそのものの価値が高まり、機能面でも進化を続けている点も魅力的だと感じられています。
インタビューを終えて
Kanal-WEBで実現する効率的な運用とビジネスの成長
今回のインタビューを通じて、Kanal-WEBが同社の業務効率化やビジネス成長にどれほど貢献しているかを改めて感じました。柔軟な拡張性と手厚いサポート体制により、日々の業務をスムーズに進めるだけでなく、長期的な成長の基盤を築いている点が非常に印象的です。
同社では、今後もKanal-WEBを活用してシステムを進化させ、増え続ける会員基盤や多様化するニーズに対応していくとのこと。今後のさらなる発展が楽しみです。
今回の事例からも分かるように、Kanal-WEBは業務の効率化や課題解決にとどまらず、企業が成長するための土台として重要な役割を果たしています。その柔軟な拡張性と高い利便性は、さまざまな業界で広く活用されています。
貴社の業務課題や目標に合わせて、Kanal-WEBがどのようにお役に立てるか、ぜひお気軽にご相談ください。私たちが全力でサポートいたします。
